iPhone とモバイルバッテリー

実は早々に SANYO の KBC-L3 (eneloop USB 出力付リチウムイオンバッテリー、以下 USB eneloop) を購入して、「おススメ」としてレポートを書こうとしていたのですが、どうも動作がしっくり来なくてここでご紹介できずにいました。

結論から言うと、iPhone のモバイル用継ぎ足し充電の用途には、KBC-L3 は向いていません。というか使えません。
iPhone 3G に標準添付されてくる AC アダプタが「定格 5V 1A 出力」なので、モバイルバッテリーも 5V 稼動のときに 1A 以上の出力が得られるものが必要になると思われます。というか 1A はあった方が安心です。
対する USB eneloop は、定格出力 5V 500mA と、電流容量が半分しかありません。

USB eneloop を使うとどうなるか?

  • ちゃんと USB eneloop の中の電気(電荷)が iPhone に伝わらずに、50〜60% 程度の充電しかできません。
  • USB eneloop が心配になる程熱くなります。
  • iPhone のバッテリーの残容量が 20% を切った(ロック解除の画面のバッテリーが赤い)状態だと、継続して充電できません。何度も USB eneloop のボタンを押す必要があります(それでも切れる)

USB eneloop は暫く放置というか、熱くなるままに使っていたのですが、今回改めて調べてみると電源周りの事が色々と記事になってますね。

以下、推測、憶測、妄想なので注意:

  • 1A までとは言わないにしても、eneloop の 500mA では足りないようなので、500mA以上の電流を喰っているのは確か。
  • 手元の 600mA AC アダプタではちゃんと充電できた−ACアダプタが 600mA以上出してた?
  • Mac に繋ぐと意外と速く充電できる気がするので、1A AC アダプタと同等の電流が Mac の USB コネクタからは取れている?
  • もしくはそれは妄想で、Mac に繋いだ時だけ行儀良く 500mA に抑えている?
  • iPhone のバッテリー残量10%以下(AC アダプタに繋いだときに、赤い細いラインのバッテリーアイコンが出て操作できない状態)だと急速充電してる?その時は電流多く喰ってる?

テスタで電流計れば良いのだけど、直流電流って計るのにゴニョゴニョしないといけないのがちょっとメンドウです。


USB ポートは1口が提供する電力として 5V 500mA が MAX という仕様なんだと思うけど、使う側の USB 機器は 500mA しか使えないわけではなく、例えばバスパワーの 2.5 インチ外付け HDD のケースなんかは、 USB ポートを 2口使って電源(500mA)と、電源(500mA)+信号として、電流 1A を稼ぎ出すものもあります。

半年くらい前の Mac People だったかに、そういった電流を沢山消費する機器向けに別途 AC アダプタを使うのではなく「沢山電流が使える USB ポート」の規格の話が出ていたなぁ。(規格の名前忘れました)

IEEE1394、PoE (Power over Ethernet)なんかも、USB と同じように電源を信号線使って供給しちゃえな規格ですが、古くから馴染のあるアナログ電話なんかも電源供給付き信号線です。だから黒電話は電源が不要だったり、DC供給のため雷の影響を受けやすかったり、アナログインターフェース搭載の交換機がすっごい電流喰いだったりするわけですが。

気になったので手元の 4ポート USB ハブを見てみると、2.6A も電流を要求してます。

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